音痴に限らず歌の基本は呼吸だといわれますが、これは一理あります。歌うことを口笛にたとえれば、呼吸なくして口笛は鳴りません。しかし、歌を歌う場合呼吸にばかりとらわれてしまうのは危険です。なぜなら、歌の主役は喉だからです。昔の歌の教師は弟子がどのように呼吸をすればよいか質問すると、「君が息の仕方を知らなければ今頃君は墓の下だよ」と言ったそうです。昔の教師は特殊な呼吸法など弟子に教えなかったのです。ゆえに音痴の矯正も喉の筋肉のトレーニングが中心となります。これは1700年代に行われていた歌のトレーニングに通じることです。事実この方法で、沢山の人が歌のある生活を手に入れています。