音痴矯正 | 最後の砦ボーカルスクール

音痴矯正について

最後の砦ボーカルスクールは音痴矯正専門のスクールです。

音痴矯正は体験レッスンででほとんどの場合矯正可能な場合が経験上多いと言えます。
矯正の目安としては、1オクターブの音階の上行、下行。一オクターブの分散和音。簡単な曲(海、四季の歌、等)を一曲歌えるようになることです。一回で矯正可能と書いていますが、実はこれは非常に難しいことであり、チャーチベルカントの真価が発揮されている証拠でもあります。

音痴矯正も現在たくさんのボーカルスクールで行われています。しかし、他のスクールから来る生徒さんの話を聞いたりすると、その殆どが民間療法の域を超えておらず、効果も上がらないのが現状のようです。そして、私にも経験がありますが、トラウマに近いコンプレックスを人は、何度も乗り越えようとチャレンジできるのだろうかと思ったのです。ですから、当スクールの科学と歴史に裏打ちされた発声法でちゃんと音痴矯正を最短時間で直す事が重要だと考えます。まず音程どおり歌えるようになる、それが大事なことなのです。そして、音痴を克服しようという勇気を無駄にしたくないのです。

具体的には、体験レッスンを受けて頂き、大体の方は簡単な歌を歌えるようになりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

音痴矯正のレッスンの内容は、簡単な歌が一曲歌えるようになり、レパートリーを出来るだけ増やすことを目標にします。またレッスンは、個人レッスンを基本としています。やはり、グループレッスンでは緊張や恥ずかしさといったものが歌の上達を妨げる要因になるからです。そして、レッスンは明るく楽しくをモットーにしています。もちろん思うように声が出なくても、なるべく気にしないで下さい。私もトランペットのレッスンで音が出ない気まずさは理解しているつもりです。その上で底なしの気の長さでサポートしていきます。予習していなくても構いません、時間は多くかかるかもしれませんが、それでも歌えるようになりますので。一番私にとって大切なことはレッスンに来るのが楽しいと思ってもらえることです。

音痴矯正の方法

音痴矯正の具体的な方法ですが、イタリアの声楽の黄金期を支えた偉大な声楽教師マンチーニも言っているように「最初の稽古で裏声を訓練する」ということがメインになります。
人間の声は声帯で作られるわけですが、声帯をコントロールしている筋肉には伸展筋と閉鎖筋があります。
ようは声帯を引っ張る筋肉と、閉じる筋肉です。
通常は閉じるほうの閉鎖筋が強い人がほとんどです。なぜなら閉鎖筋のほうが声帯を伸ばす筋肉、伸展筋より数が多く、速筋と言って重量挙げで使うような瞬発力の強い筋肉なので閉鎖筋のほうが力が強いのです。
では伸展筋はというと、男性だと喉仏の下についている輪状甲状筋ただひとつです。そして、この輪状甲状筋は遅筋といってマラソンなどで使うような持久的な筋肉なので、長く働く代わりに強い力を発揮するのが苦手です。

喉の筋肉の構成は大体このようになっています。
ここまで読んでいただくと裏声を鍛えなさいと言う、いにしえの偉大なマエストロの言葉が発声において重要だと言うことがわかってきたのではないでしょうか。
我々の喉は、通常生活において閉じる筋肉を使う頻度が高く、伸ばす筋肉を使うことが少ないのです。
そして、歌うということになると声帯を伸ばしたり縮めたりして、音程を変えるときには伸ばす筋肉、輪状甲状筋をフル回転させますから普段からあまり使われていない輪状甲状筋の使い方が苦手な人が、音痴と呼ばれているということになります。ですからまず、この輪状甲状筋を上手に使えるように訓練することからはじめます。

それにはピュアファルセットと呼ばれる声が出せるように訓練をします。これは聞いてみると、息漏れの裏声と言いますか、機関車の汽笛のようなホーといった音です。この声を出しているときが、一番輪状甲状筋が優勢に働いている状態です。この音が出るようになると歌上手への第一段階を踏み出したことになります。

ではピュアファルセットが出せれば歌は上手に歌えるのかと言えば、これだけでは無理です。
この後に、先に述べた、声帯と閉じる筋肉、閉鎖筋とのバランスをとっていかなければなりません。
ピュアファルセットに閉鎖筋の機能を付加していくと何が起こるかと言うと、それは調整された裏声となり、歌うこと・音程をとることが出来る裏声になるのです。
ここまでくれば、後は閉じる筋肉、閉鎖筋を使う地声をトレーニングします。そのあと今度は、地声に裏声の要素を取り入れるように調整し、マイルドな地声を作ります。
そして、歌える裏声と裏声の要素を取り入れた地声を一本のラインで歌えるように音階練習を行います。まず音階を下り、その次に上ります。これが出来れば簡単なメロディを裏声と地声を使い分けながら歌っていきます。

そして、最後に矯正レベルに応じた曲を選び歌えるように練習していきます。これが音痴矯正の、方法となります。

音痴矯正とチャーチベルカント

音痴矯正のトレーニングでは、イタリアの教会で生まれた歌唱法(以下チャーチベルカント)は短期間に音源レベルで劇的な変化をもたらします。
まず、地声と裏声をはっきりと分離して、その後、表声と裏声をそれぞれ強化し、表声と裏声を自由に行き来出来るようにトレーニングしていきます。
この後に、地声と裏声を分け目なく歌えるようにトレーニングを行っていき、これを基にして様々な歌唱を自由に行えるようにするのがチャーチベルカントの最終目標なります。
地声と裏声を隔てる壁は非常に高く科学的にもそれは裏付けることが出来ます。それは、裏声を支配する伸展筋は上喉頭神経、地声を支配する閉鎖筋は迷走神経から枝分かれした、下喉頭神経に支配されており、裏声と地声の神経回路は別々だと言うことです。これは、裏声と地声を融合させることが非常に難しいことをあらわしています。体の動きにたとえれば、ボールの上に乗り、お手玉をすると言ったところでしょうか。要するに、器用な体の動きが求められるのです。
これにかかる時間は人によりますが、非常に長く、マンチーニが「忍耐で乗り切れ」と言っていることからもその難しさが伺えます。またこのように文章を読んでいくと、自分ひとりでも出来るかもしれないと思われる方がいるかもしれませんが、喉は間違った声を出していくと融合されず、声帯を痛めてしまうことも珍しくありません。ゆえに昔から、マエストロと呼ばれる教師が熱心に生徒の声に聞き入りレッスンを行ったのです。

さて本題の音痴矯正ですが、初回のレッスンで歌えるようになった後は、出来ればレッスンについてのところでも書きましたが、三ヵ月継続してレッスンを行うことをお勧めします。それは、レッスンの成果を固定させるための時間でもあり、カラオケなどに行く場合、レパートリーを増やす必要もあるからです。

あなたも、勇気を出して歌のある暮らしを手に入れてみませんか。

音痴矯正例

1.学生時代から歌が苦手で、カラオケなどに行くことが出来なかった。体験レッスンで音程どおり唱歌を歌うことが出来るようになる。

2.ミュージカルの専門学校にて声楽の授業についていけないとのこと。レッスン開始から30分で音程が取れなかったのが、取れるようになる。

3.歌が好きだが自信がなく人前で歌うことが出来なかった。体験レッスンではじめの15分ほどで唱歌を歌うことが出来るようになる。

4.音大にて声楽のレッスンを受けているが、声がこもる、綺麗なビブラートがかからない、発音が不明瞭などの症状があったが3時間のレッスン後これらを克服。

5.声楽のレッスンを受けたことがあるが、音程が不安定で歌をやめていた。
初回に3時間のレッスンにて音程を乱すことなく歌えるようになる。