男性と女性では声帯の大きさが異なります。男性の平均が約2センチ、女性が約1.5センチと言われています。このことにより、大きな声帯を持っている男性は地声の音域が発達しており、状態としては裏声よりも地声音域のほうが広くなります。その反対に女性は、声帯が小さいために、地声よりも裏声の音域が広くなります。この性格を一番顕著に表しているのが現在の声楽界です。男性は地声のみ、女性は裏声のみを使うと言うことが1900年の初頭から暗黙の了解となりつつあります。しかし実際は、優れた声楽家は男性も女性も混ぜ合わされた声を使っているのが実際のところです。パヴァロッティやグルヴェローバはその代表格です。